何て書いてあるの？開運！南無妙法蓮華経！「妙法蓮華経　提婆達多品　第十ニ」（現代語訳）

妙法蓮華経みょうほうれんげきょう　提婆達多品だいばだったほん　第十二だいじゅうに（現代語訳）

その時に世尊は、諸々の菩薩、天人、四衆に告げられた。

「私は遠い過去から怠ることなく、法華経を求めて来た。国王の位につくこともあったが、常に強く気持ちをもって最高の覚りを求めて来た。六波羅蜜を成し遂げようと布施行を実施し、財産、妻子、自分の身体、命さえ惜しまなかった。その世の人々の寿命は無量だった。王は国王の位を太子に譲り政治をまかせ、太鼓を打って布告し、真実の法を求めた。

『誰か私に大乗を説くものはいないか。いるのであれば一生涯身をもって奉仕したい。』

すると、阿子という名の仙人が現れて言った。

『私は妙法蓮華経を保っています。もし怠ることなく修行にはげむのであればこれを説きましょう。』